初めて園芸を始める人にとって、園芸用土の作り方は初めの一歩となります。しかし、園芸に使用する土には種類が多くて、作り方も様々です。そのため、どのような園芸用の土を作ればよいのか、分からない人も多いはず。この記事では、園芸用の土の種類・選び方と作り方について、初心者向けに簡単に解説します。
土の種類
園芸用の土には、植物の成長に必要な栄養分を含む堆肥や肥料が加えられたものや、種類によって異なる配合の土があります。ここでは、代表的な土の種類を紹介します。
堆肥
植物が成長するために必要な栄養分を含んでいます。独特のにおいがありますが、植物にとってはとても有効な成分が含まれています。
バーク堆肥、腐葉土、牛糞などなどなど
牛糞
栄養分多め・安い、保水性高め
バーク堆肥
ふかふかで水はけ良い・木の屑が発酵したものが入っている
腐葉土
木の葉を腐られたもので、バーク堆肥よりも発酵が進んだものが多い。水はけも良い
赤玉土
一般的に使われる土で、排水性がよく、保水力もあります。植物の成長に必要な栄養分は含まれていませんが、堆肥や肥料と組み合わせて使うことで、良い土壌を作ることができます。
鹿沼土
水はけがよく、空気の通りも良いため、野菜や花など、酸性土壌に適した植物に向いています。
石灰
土壌をアルカリ性に保つための成分です。アルカリ性の土壌を好む植物に適しています。
酸性が強い土に対して、アルカリ性に戻す用途で使う。
基本的には弱酸性を目標に!
パーライト
土壌を軽くするための砕いた天然鉱物です。排水性が良く、多肉植物など排水が必要な植物に向いています。
バーミキュライト
土壌を軽くするための鉱物です。通気性と保水性が良く、野菜や花など、栄養が必要な植物に適しています。
土の作り方
市販の園芸用土を使う場合は、使用する植物に合わせたものを選び、ポットやプランターに入れて使用しますが、最初はホームセンターや園芸店で最初から使える土を選んでも全然オッケーだと思います。
ただ、自分で土を作ることもできますし。特徴をしってご自身の環境に合わせて調整していくのも楽しいので是非参考にされてください。
環境による要素
日当たりによる土の変化(カチカチの土・べちゃべちゃの土)
ph値(アルカリ性・酸性の割合:最初は弱酸性を狙う感じ)
以前の土地の使われ方(田畑の跡地・プランター・ポット)
地植えの場合の掘る深さ
草花・野菜類:2~30㎝四方、2~3回目以降は範囲を狭めて良い
樹木類:4~50㎝四方
園芸用土の作り方(実践編)
用意するものは、堆肥・赤玉土や鹿沼土、パーライト等
堆肥は植物の成長に必要な栄養分を含んでいます。市販の堆肥を使用するか、自分で作ることもできます。
種類によって、配合比率は異なりますが、堆肥7:赤玉3程度から、順次赤玉土の割合を上げていって堆肥と赤玉土を比べて半分程度までして良いと思います。
良いというのは、環境によって変化が変わってくるからです。
地植えの場合は、ご自身の環境にあう土を探していくのもガーデニングの楽しみ方の一つですね。
元肥を加えます。元肥には、植物の成長に必要な栄養分が含まれています。使用する元肥は、植物に適したものを選びます。個人的に好きなのはマヴァンプKです(‘_’)
バーミキュライト・パーライトについては、保水性・排水性を調整する用途で適宜加えます。
例としてバーミキュライトは、排水性が良いため、多肉植物など排水が必要な植物に向いています。使用する場合は、適量を加えるなどです。
石灰を加えます。石灰は、土壌をアルカリ性に保つための成分です。使用する場合は、適量を加えます。
日本の土壌は、酸性が強めと言われていますので適量を混ぜて弱酸性にしていく感じです。
ただ、phを考えるのは難しいと思いますので後回しでも良いと私は思います(笑)
一応、phの測定器具もありますので興味が割る方は購入をご検討ください。
まとめ
園芸用の土の選び方と作り方について、簡単に解説しました。
園芸用の土は、植物の成長に欠かせない重要な要素ですが、初めて園芸を始める人にとっては、選び方や作り方がわからなくて不安になるかもしれません。しかし、あまり拘りすぎず、気軽な気持ちで始めることが大事です。せっかく始める趣味ですし。
市販の園芸用土を選ぶ場合は、使用する植物に合ったものを選び、地植え、ポットやプランターの大きさに合わせて量を調整することが大切です。自分で土を作る場合は、赤玉土や鹿沼土、堆肥などを組み合わせて、植物の種類や環境に合わせて作ることができます。
植物を育てるためには、適切な土壌と適切な環境を提供することが大切です。しかし、初めて園芸を始める人にとっては、まずは手軽に始められる植物から始めることがオススメです。失敗を恐れずに、楽しみながら植物と向き合っていきましょう!